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Category: Tricker

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備忘録:重ね塗り時の注意事項

 DIYペイント歴は結構長い自分ですが、あまり2色、3色を重ねて塗るっていう機会はそう多くありませんでした。
 今回、3色塗りに挑戦しようと思っているので、前々から疑問に思っていた件を思い出し、ちょっと勉強してみました。

 車の純正色@カラーコードで市販されているソフト99やホルツに代表される缶スプレーの塗料は、アクリル(ラッカー)塗料:揮発乾燥系と言います。
 一方、最近DIY塗装で仕上げに使うクリヤ塗料は、硬化剤を混合する2液タイプのもので、ウレタン塗料:反応硬化系と言います。
 通常、タイプの異なる塗料の重ね塗りはNG(塗装不良を起こす原因になる)のはずなのですが、ネットで拡散している捨てクリヤの使用方法に代表されるように、アクリルクリヤの上にウレタンクリヤを塗って仕上げる手法が常識化しています。

 ココで今回の自分の疑問点はこれです。
 3色使ううち、塗装面保護のために毎度捨てクリヤを吹こうと思うのですが、上記の流れから行くと以下のように塗装を積み重ねていくことになるんだけど、これってどう見てもNGじゃね?

 2液ウレタンクリヤ
 ウレタン塗料@3色目
 捨てクリヤ(アクリルクリヤ)
 ウレタン塗料@2色目
 捨てクリア(アクリルクリヤ)
 ウレタン塗料@1色目
 2液ウレタン@サフェサー


 そこで今回、塗料屋さん@本職にアドバイスを頂きながら、上記疑問を解決するべくちょっとお勉強しました。
 自分が後になって忘れてしまわないために、また同様の疑問をお持ちの方のために、下記にまとめましたので、参考にしてください。

●OKの場合
paint_ok.jpg・同一系統の塗料のみの塗り重ねなら問題は無い
 揮発性乾燥系、つまりラッカー系の塗料のみの塗り重ねは問題が起きることは少ないです。
 同様に、反応硬化系、つまり硬化剤を使用するウレタン塗料のみの塗り重ねの場合も、危険時間帯を避けさえすれば問題が起きるリスクは少ないです。

・最終仕上げに反応硬化系クリヤは結果オーライなだけ
 反応硬化系塗料の溶剤による下層への浸食は弱い(決して無いわけではない)為、下層の揮発乾燥系に及ぼす問題は少なく、結果、世間一般的には大きな問題として捉えられていないようです。
 つまりこのことが、冒頭に記載したように、「捨てクリヤ=アクリルクリヤ」+2液ウレタンクリヤの図式が成り立つ要因のようです。
 しかし一方で、反応硬化系は下層を浸食しない(溶解しない)分、揮発乾燥系塗膜間の付着性が弱いという点は認識しておく必要があるようです。

・捨てクリヤにラッカー系クリヤを使用できるのは条件による
 上でも記載しましたが、多色塗装時、段差軽減のために「捨てクリヤ」と称してアクリルクリヤ(揮発乾燥系)を塗装することが巷では推奨されていること多いです。
 しかし、これはカラー塗料(下層)にラッカー系塗料が使用されている場合にのみ言えることではないか?と自分は考えます。
 反応硬化系塗料をカラー塗料に使用している場合、「捨てクリヤ」にアクリルクリヤを使用すると、下記のNGの場合の項で示す通り、反応硬化系塗料とのサンドイッチ構造となるため、トラブルになるリスクが高いと言えます。


×NGの場合
paint_ng.jpg・ウレタンクリアの2度塗りがNGの理由
 ウレタンクリアの2度塗りは、いわゆる反応硬化系塗料の塗り重ねなわけだから上記から言えば問題ないはずなのに、なぜか?巷では2度塗り不可が常識化しています。これはなぜ?!

 これは自分が推測するに、カラー塗料に揮発乾燥系を使っている場合を前提とした話なんだと思います。DIY塗装ではカラー塗料は市販の缶スプレーが主流ですからね。
 この場合、上層になる反応硬化系クリヤ2の溶剤が反応硬化系クリヤ1を透過して、揮発乾燥系のカラー塗料の塗膜を浸食するんですな。
 そして、反応硬化系クリヤ2層は、時間とともに溶媒であるシンナーが揮発していくわけです。すると、反応硬化系クリヤ2層は、シンナーが揮発することで体積が減るので、結果、下層の塗膜を引っ張るようなカタチになるようです。
 引っ張られる下層の揮発乾燥系塗膜は、浸食されて溶解している状態になっているから0影響は少ないのですが、直下の反応硬化系クリヤ1層は既に完全乾燥した塗膜であるために溶剤で溶解することは無いんですな。
 結果、上層の張力に耐えられなくて、反応硬化系クリヤ1層が、しわになって表面に現れる、いわゆるリフティングが起きてしまうってのが、その正体のようです。

 また、反応硬化系塗料同士の塗り重ねであっても危険時間帯(上塗りを行うとチヂミが起こる乾燥状態)に再度塗装を行うとリフティングが発生するので、この場合も注意が必要になります。

・異なる系統の塗料の塗り重ねはご法度
 上記と同様の理由で、反応硬化系と揮発乾燥系の塗料をサンドイッチにして塗り重ねるのはトラブルの原因になるので避けるべきと言えます。

・ラッカー系塗料を反応硬化系の最上層に塗るケースもある
 反応硬化系塗料でベース色を全面に塗装した上に、ラッカー塗料を使用してエアブラシなどで作画を行う、というケースが稀にあります。
 上述のとおり、ラッカー系塗料は内包する溶剤成分の溶解力が強く、下地となる反応硬化系塗料が完全硬化していない場合、これを浸食してチヂミ(リフティング)を引き起こしてしまうことがあります。もちろん、反応硬化系の塗膜が完全硬化していれば、ラッカー塗料を塗り重ねてもチヂミが起こる危険性はないです。
 ただし、完全硬化したウレタン塗膜の表面は硬質化しているため、ラッカー系塗料の付着性が悪く、事前の足付け研磨が必要となります。
 言い換えると、完全硬化したウレタン塗膜は、ラッカーで浸食されることがないため、ラッカー塗料特有の「若干表面を再溶解させることで付着性を確保する」という性質が活かされないとも言えます。

 また、ラッカー塗料を塗装した上に、さらに仕上げとしてウレタンクリヤーを塗り重ねれば、じょうサンドイッチ状態になるため、やっぱりチヂミが発生する原因となります。

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テーマ : DIY日記  ジャンル : 車・バイク

Comments

φ(. . )
メモメモ…
usadii3さん
参考になるようだったら使ってください。
もし、間違った記載があったらご指摘くださいm(_ _)m






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